コロナ処理はBOPP合成紙印刷において極めて重要な役割を果たしており、その主な役割は以下のいくつかの方面に現れている:
一、表面張力を高める
原理:BOPP合成紙は非極性の高分子ポリマーに属し、その表面張力は小さく、ほとんどのインクと溶媒に浸潤されにくい。コロナ処理は高周波高電圧を利用して処理されたプラスチック表面でコロナ放電し、低温プラズマを発生させ、プラスチック表面に遊離基反応を発生させ、さらにその表面エネルギーを増加させる。
効果:コロナ処理後、BOPP合成紙の表面張力は著しく向上し、インクをより良く吸着し固定し、印刷パターンの鮮明度と持続性を確保することができる。
二、インク付着力の強化
必要性:BOPP合成紙の表面張力が低いため、インクを直接使用して印刷すると付着力が不足し、インク落ち、脱色などの問題が発生しやすい。
作用:コロナ処理はBOPP合成紙の表面性質を変えることによって、それとインクの間の付着力を著しく増強させ、印刷物が後続使用過程で良好な印刷効果を維持できることを確保する。
三、印刷品質の向上
外観効果:コロナ処理後のBOPP合成紙の表面はより均一で繊細であり、インクの均一な分布と浸透に有利であり、それによって印刷物の全体的な外観効果を高める。
一致性:コロナ処理はBOPP合成紙の表面張力の一致性を確保でき、量産された印刷物の品質に高度な統一を維持することができる。
四、多種のインクタイプに適応する
互換性:コロナ処理されたBOPP合成紙は、水性インク、UVインクなど、多様なタイプのインクによりよく適応でき、異なる印刷ニーズを満たすことができる。
五、注意事項
処理強度:異なるBOPP合成紙は異なる強度のコロナ処理を必要とし、*適な印刷効果を達成することができる。そのため、実際の動作では、具体的な状況に応じてコロナ処理のパラメータを調整する必要がある。
時効性:コロナ処理の効果は時間の経過とともに徐々に弱まる可能性があり、特に保存中である。そのため、印刷前に二次コロナ処理を行って印刷品質を確保する必要がある場合がある。
環境影響:湿度などの環境要素もコロナ処理の効果に影響を与える可能性があり、実際の操作で注意する必要がある。
以上より、コロナ処理はBOPP合成紙印刷において極めて重要な役割を果たし、印刷品質を高め、インクの付着力を確保する重要なステップである。