BOPP(双方向延伸ポリプロピレン)合成ラベル紙の表面処理はその性能と応用範囲を高める重要な一環である。これらの表面処理プロセスには主に以下のものが含まれます。
1.コロナ処理
コロナ処理はBOPPフィルムによく用いられる表面処理方式の一つである。高周波高圧電気を印加することによって、空気のイオン化に微細に密集した紫色火花を発生させ、これらの火花はプラスチック分子表面と作用し、化学結合破壊を誘発し、極性基を形成し、それによってフィルムの表面粗さと表面張力を増大させる。コロナ処理はフィルムの濡れ性と付着力を著しく改善し、印刷、複合などの後続加工過程により適したものにすることができる。コロナ処理システムは通常、コロナローラ、電極極極板、排風システム、電気制御部分などから構成され、操作が簡便で処理効果が良い。
2.火炎処理
コロナ処理の他に、火炎処理もBOPPフィルム表面処理の別の方法である。コロナ処理はその簡便性と効率性から広く採用されているが、火炎処理は特定の場合にも独自の利点がある。火炎処理は高温火炎を通じてフィルム表面に直接作用し、その表面に物理と化学変化を発生させ、表面エネルギーを高め、それによって濡れ性と付着力を改善する。しかし、火炎処理はコロナ処理に比べてより複雑であり、フィルムに過度な損傷を与えないように処理条件を厳格に制御する必要がある。
3.化学処理
化学処理は、BOPPフィルム表面に特定の化学試薬を塗布または浸漬することにより、フィルム表面と化学反応させ、表面特性を変化させる方法である。この方法は、所望の表面効果を達成するために、特定のニーズに応じて異なる化学試薬および処理プロセスを選択することができる。しかし、化学処理は有毒有害物質の使用と排出に関わる可能性があるため、環境保護法規と安全操作規程を厳格に遵守する必要がある。
4.塗布処理
コーティング処理は、BOPPフィルムの表面に機能性コーティングを1つまたは複数層塗布して、その表面性能を改善したり、新しい機能特性を付与したりすることである。例えば、フィルム表面にラミネートされた粘着剤を塗布することにより、ステッカー紙を作製することができる、防曇剤を塗布することにより、フィルムの防曇性能を高めることができる、帯電防止剤を塗布すると、フィルムの表面抵抗率を低下させ、帯電防止性能を向上させることができる。コーティング処理は、異なる用途のニーズに対応するために、特定のニーズに応じてコーティングの種類と厚さを柔軟に選択することができる。
5.その他の特殊処理
上記のいくつかの一般的な表面処理方法の他に、特定のニーズに応じて選択できる特殊な処理方法もあります。例えば、プラズマ処理、レーザー処理、紫外線処理などの方法はBOPP薄膜の表面特性をある程度変え、その性能と応用範囲を高めることができる。これらの方法にはそれぞれ長所と短所があり、具体的な応用シーンと需要に応じて選択と*適化を行う必要がある。
以上より、BOPP合成ラベル紙の表面処理方式は多種多様であり、コロナ処理、火炎処理、化学処理、塗布処理及びその他の特殊処理などが含まれる。これらの処理方法は、必要な表面効果と応用性能を達成するために、特定のニーズに応じて選択し、組み合わせてもよい。