円形カラー銅版ラベル紙を印刷する際に発生する可能性がある問題は、主に次の点です。
1.紙の特性に起因する問題
インク吸収性が悪い:銅版紙の表面が滑らかで、インク吸収能力が悪く、インクが紙に均一に付着しにくくなり、印刷効果に影響する可能性がある。そのため、印刷中に適切なインク処方と印刷パラメータを採用する必要があります。例えば、「深いインク薄印刷」を実現する、すなわち、インク相を適切に深め、インク層の厚さを制御することで、色の要求を満たし、印刷問題を減らすことができます。
捲縮変形:銅版紙は生産及び保管中に捲縮変形が発生しやすく、温湿度の影響が大きい。印刷環境の温湿度がバランスしていないと、紙が変形し、印刷精度と印刷精度に影響を与える可能性があります。
脱粉と黒影現象:銅版紙の塗料が多いため、印刷中に脱粉と印刷物の紙面に黒影現象が現れる可能性がある。これは、通常、製版プロセスが不適切であるか、インク粘度が不適切であることと関係がある。
2.印刷プロセスの問題
圧力調整が適切ではない:銅版紙の印刷圧力は均一で適切でなければならず、圧力が重すぎると粉落ち不良が発生しやすく、網点印刷跡の不鮮明な弊害をもたらしやすく、印刷版の摩耗を増大させる。逆に、網点の印影が不充分であることや、圧力不足による紙面のエンボスを補うために盲目的にインク層を大きくすることなどの問題を引き起こしやすい。
粘着防止対策が不足している:銅版紙はインク吸収性が弱く、裏面も比較的に滑らかで、印刷にインクを受ける量の多い紙面や多色重ね印刷の場合、粘着汚れの問題が発生しやすい。粘着防止措置が適切でないと、印刷物の品質が低下する可能性があります。
インク問題:インクの粘度、流動性、乾燥性及び耐粘性などの性能は印刷効果に直接影響する。インクの配合や性能が悪いと、印刷物の色むら、乾燥が遅く、汚れがつくなどの問題が発生する可能性があります。
3.トリミングと後処理の問題
裁断精度:銅版紙の表面が滑らかで、一定の曲げが存在する可能性があるため、裁断時に圧力制御が適切でないと、紙滑り現象や製品の押し出し跡を招く可能性がある。そのため、裁断圧力を制御し、裁断精度を確保する必要がある。
スタックと保管:印刷された銅版紙ラベルのスタックが多すぎたり、保管が適切でなかったりすると、紙が変形したり接着したりして、後続の使用に影響を与える可能性があります。そのため、印刷されたラベルを速やかに取り出し、適切に保管する必要があります。
4.設備と操作問題
デバイスの故障:プリンタなどのデバイスの故障は印刷中に紙詰まり、印刷漏れなどの問題を引き起こす可能性がある。そのため、定期的に設備のメンテナンスとメンテナンスを行い、設備の正常な運行を確保する必要がある。
操作が不適切:操作者の設備に対する熟知度と操作技術も印刷効果に影響する。そのため、オペレータを訓練し、デバイスの操作方法とテクニックをマスターできるようにする必要があります。
以上より、円形カラー銅版ラベル紙を印刷する際には、印刷物の品質と効率を確保するために、紙の特性、印刷プロセス、裁断と後処理、設備と操作などの問題に注意する必要がある。